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酒を割るために買ったマシン
僕の家には、ソーダストリームという炭酸水を作るマシンがあります。
8〜9年ほど前に買ったもので、今も毎日使っています。
ただ、買った当時の目的は、健康でも節約でもありませんでした。
ウイスキーを割るためです。

当時の僕は業務用の5Lのウイスキーを月に2本空けていたので、割るための炭酸水がとにかく大量に必要でした。
それが今、同じマシンを使って、完全禁酒日に酒の代わりに飲む炭酸水を作っています。
5月25日に減酒を始めてからは、このマシンが僕の減酒生活のパートナーになりました。
酒を飲むために買った道具が、酒をやめるための道具になったわけです。
今回は、このマシンの話を書きます。
セブンで毎晩6本購入、ペットボトルの山
ソーダストリームを買う前の話をします。
当時住んでいた賃貸は、隣がセブンイレブンでした。
僕は毎晩そこで、強炭酸のレモン味を500mlのペットボトルで買っていました。
1本100円くらいだったと思います。
それを1日6本です。
もちろん、そのまま飲むためではありません。
ウイスキーを割って飲むためです。
隣がコンビニというのは、当時の僕にとって最高の立地でした。
なくなったら買いに行けばいいので、炭酸水を切らすことがありません。
ただ、隣のコンビニのレモン炭酸水を、何度か買い占めてしまったことはあります。
たぶん、バックヤードにはまだあったんでしょうけど 😅
今にして思えば、酒を飲み続けるのに、これ以上ないくらい都合のいい環境でした。
問題は、その後に残るものです。
当時のマンションは、ペットボトルの回収が2週に1回でした。
2週間ぶんとなると、45Lのゴミ袋がパンパンになります。
しかも回収日まで、その袋が部屋に居座り続けます。
正直、すっごい邪魔でした。
もうひとつ厄介だったのが、氷です🧊
当時の冷蔵庫は、学生時代に買ってもらったひとり暮らし用のコンパクトなものでした。
冷凍スペースは霜だらけで、製氷皿を入れる余裕もありません。
なので氷も買っていました。
1.1kgのロックアイスが189円くらいです。
買ったロックアイスを霜だらけの冷凍庫に突っ込んで、1〜2日かけて使っていました。
一日の終わりに、炭酸水とロックアイスを抱えて帰る。
当時はそんな生活を送っていました。
ソーダストリーム導入と、ガス毎週交換の日々
そんな生活を続けていたので、ソーダストリームを買ったのは自然な流れでした。
ペットボトルを買わずに済むし、ゴミも出ない。
なにより、家で炭酸水が無限に作れます。
繰り返しますが、目的は酒です。
健康のためでも、エコのためでもありません。
ウイスキーを割る炭酸水を、家で無限に作れるようにするためでした。

買ったのはSourceというモデルで、電源のいらない手動タイプです。
炭酸ガスの入ったシリンダーをマシンにセットしています。
炭酸水を作る際には水の入ったボトルをセットして、マシンの上部を押し込むと炭酸が注入され炭酸水が出来ます。
このシリンダーが、僕の飲酒量を何よりも正直に語ってくれます。
当時の僕は、毎週ゴルフのレッスンに通っていました。
その帰りに毎回、空になったシリンダーを交換していたんです。
毎週1シリンダーを消費していました。
しかも、ボトルもシリンダーも2本ずつ用意していました。
1週間もたずにガスが切れることが多かったので、切れたらすぐ交換できるように予備を常備していたんです。
ちなみに当時、同じくソーダストリームを使っている同僚がいました。
彼も毎晩お酒を飲む人でしたが、シリンダーの交換は1ヶ月以上していない、と言っていました。
つまり僕は、その4倍以上のペースで炭酸ガスを消費していたことになります。
同僚と僕の違いは、酒の量です。
ゴミ袋は減りましたが、代わりに毎週シリンダーを抱えてゴルフに行く生活が始まりました。
もっとも、当時の僕はそれを異常だと思っていませんでした。
むしろ同僚に、自慢(自虐?😅)していたくらいです。
写真に残っていた、16日で5リットル
当時のウイスキーの減り方も、写真に残っていました。
2019年10月1日に撮った未開封の5Lボトルが、10月17日には空になっています。

16日で5リットルです。
1日あたり300mlちょっとを、ウイスキーの原液で流し込んでいた計算になります。
ハブ記事には、記憶を頼りに「4リットル」と書いていました。
写真を見返したら5リットルです。
自分の飲酒量を、1リットル少なく覚えていたわけですね。
(ハブ記事はこっそり直しておきました)
5月25日、酒の代わりを作るマシンへ転生
結婚を機に、僕はソーダストリームで作る自作ハイボールをやめました。
家で好きなだけ濃く作れてしまうのが、そもそも良くないと思ったからです。
その後は缶のハイボールに切り替えたので、マシンの出番はぐっと減りました。
シリンダーも2本はいらなくなり、1本は返却しています。
そこから数年、うちのソーダストリームはインテリアとして静かに過ごしていました。
そして今年の5月25日、僕は減酒を始めます。
減酒を始めて最初のハードルが、当たり前ですけど「夜になると酒が飲みたくなること」でした。
そこで、マシンの出番が戻ってきます。
作るのは、炭酸水にポッカレモンを入れたものです。
セブンで毎晩買っていた強炭酸のレモン味を、自分で再現しているだけとも言えます。
10年近く経って、結局同じ味に戻ってきました 🍋
僕がハイボールの置き換えに成功したレモン強炭酸水の具体的な作り方とコツは、このあとの章で書きます。
このマシンが本当にありがたかったのは、減酒がつらかった開始〜2週間くらいの時期です。
このマシンのおかげで、なんとかハイボールへの渇望を薄めることが出来ました。
減酒を始めてから、僕がいちばんつらかったのはメンタルの部分でした。
晩ごはんを食べているとき、風呂で髪を洗っているとき。
ふと「あぁ、もう自由にお酒飲めないんだなぁ」という考えに襲われて、ざわざわと落ち着かなくなる。
そのときに手元にあったのが、このマシンで作った炭酸水です。
禁酒1週間目のつらさは体じゃない。「もう自由に飲めない」焦燥感だった
酒を割るために買ったマシンが、酒を我慢する時間を支える側にまわりました。
いま作る量は、平日で1日2〜3本。
外出しない土日だと、3〜5本作る日もあります。
ガスシリンダーの交換は、2週に1本のペースです。
置き換え用炭酸水の作り方
僕がやっている置き換えのやり方を書いておきます。
特別なことはしていませんが、これで最初の2週間を越えられました。
前日までに、氷をたっぷり作っておく
これは当日の手順ではなく、準備です。
氷が足りないと、ぬるい炭酸水になります。
同じレモン炭酸水でも、キンキンに冷えているかどうかで満足感がまるで違います。
我が家は今の冷蔵庫に自動製氷機がついているので、ここは勝手に解決してくれています。
昔の霜だらけの冷凍庫だったら、たぶん続いていません。
宣言してから、1リットル作る
これがいちばん大事だと思っています。
黙って作るのではなく、妻に宣言してから作ります。
1リットル作ってしまえば、もったいないので飲みます。
手元に飲み物がある状態を作ってしまえば、あとは自然と続きます。
最初さえごまかせれば、そのまま行ける気がしています。
大きめのタンブラーで作る
小さいグラスだと、すぐなくなって何度も席を立つことになります。
それが面倒なので、僕は大きめのタンブラーに氷をパンパンに入れて作っています。
炭酸は強めに入れる
これは味の問題ではなく、刺激の問題です。
炭酸が弱いと、喉にガツンとくる感じが出ません。
ソーダストリームなら、押し込む回数と長さで炭酸の強さを調整できます。
僕はいつも強めです。
割材は、砂糖の入っていないレモン系にする

僕はポッカレモンを少量入れています。
甘いシロップや加糖の割材を使えば、たしかに美味しくはなります。
でも、そこで太ってしまったら、今度は別の問題が始まります。
減酒して痩せたのに、割材で太っていたら本末転倒です。

代替品としての良い点悪い点
置き換えがうまくいくかどうかは、最初のひとくちで決まると思っています。
キンキンに冷えた炭酸水を、強めに作って、大きめのタンブラーで飲む。
その最初のひとくちが、ガツンと冷たくて、ガツンと炭酸が喉を焼いてくれる。
そうすると、くぅー、となります。
このくぅー、が大事なんです。
酒を飲んだときと同じような感覚が、ちゃんと襲ってきます。
強炭酸やガラナコークで酔ってしまう、なんて話がありますよね。
あれは都市伝説だと思いますが、「酔った気分になる」くらいなら、割と本気であり得ると思っています。
喉への刺激だけで、脳がけっこうごまかされている感覚があるからです。
ただ、ここまで書いておいて言うのもなんですが、僕はたまたま運が良かったと思っています。
もともと飲んでいたのが、ハイボールだったからです。
ウイスキーが入っていないだけで、それ以外はほぼ同じものを飲んでいることになります。
これがビールだったら、もう少し難しかったかもしれません。
ビールも炭酸なので近いといえば近いのですが、味はだいぶ違います。
日本酒や焼酎をお湯割りで飲んでいた人だと、正直きついんじゃないでしょうか。
炭酸が入っていない酒からの置き換えは、たぶん別の工夫が必要です。
このあたりは僕には試しようがないので、あくまで想像です。
実は先日、妻の仕事が一区切りついたので、それに便乗してご褒美の外食に行きました。
スシローで、僕は久しぶりにハイボールを飲みました。
そこで気づいたのは、ウイスキーの香りがちゃんとあるということです。
家で飲んでいるレモン炭酸水とは、やっぱり別物でした。
ただ、飲んだあとの満足感については、そこまで変わらないかもしれないとも思いました。
そして、それ以上に驚いたのが、久しぶりに飲んだ酒がどれもしっかりとした味を感じられたことでした。
どんだけ雑に飲んでいたかわかりますね。
毎晩4本飲んでいた頃は、味なんて何も感じずに流し込んでいました。
そう考えると、僕が失ったのはウイスキーの味ではなかったのかもしれません。
味を感じないまま流し込んでいたものなら、炭酸水でも代われるわけです。
置き換えでかかる費用の比較
セブンで毎晩6本買っていた頃の費用を、計算してみます。
炭酸水 100円 × 6本 = 600円 氷 189円 ÷ 1.5日 ≒ 126円 1日あたり = 約726円
炭酸水と氷だけで、1日700円を超えていました。
酒代は、ここに含まれていません。
では、今はどうか。
シリンダー2,389円 ÷ 14日 ≒ 171円 氷 自動製氷のため 0円 1日あたり = 約171円
シリンダー1本を2週間で交換しているので、1日あたり171円です。
氷は今の冷蔵庫が勝手に作ってくれるので、ここは0円で計算しました。
ただ、この2週間というペースは、我ながら異常です。
公式によると、60Lのシリンダーで炭酸水がおよそ60リットル(1Lボトル約60本分)作れることになっています。
(出典:ソーダストリーム公式サイト)
僕は1日2〜3本なので、本来なら3週間から1ヶ月はもつはずなんです。
それが2週間でなくなります。
炭酸を強めに入れているせいだと思いますが、正直それだけで説明がつく差ではありません。
マシンが古いのもあるでしょうし、炭酸の強さを示すゲージが壊れて感覚で押し込んでいるのも効いていそうです。
シリンダーの残りが少なくなると、押しても炭酸が入らなくなってくるので、そこで交換しています。
ちなみに交換のタイミングについて、公式は「炭酸の勢いが弱くなったら交換のサイン」と案内しています。
(出典:ソーダストリーム公式サイト)
ゲージが壊れて感覚でやっていただけなんですが、どうやら公式の想定どおりだったみたいです。
いずれにしても、僕は必要以上に炭酸を注ぎ込んでいるわけです。
喉を焼くような強炭酸になっているのは、たぶんそのおかげでもあります。
本体の元は取れたのか
本体は1.5万円ほどでした。
昔と同じようにペットボトルを買い続けていたら、炭酸水と氷だけで1日726円かかっていた計算です。
そう考えると、3週間ほど(約21日)で元が取れていたことになります。
このマシンを8〜9年使っているので、元を取ったどころの話ではありません。
酒を割るために買った道具ですが、禁酒のための代替品にも使えたので、買い物としては悪くなかったと思っています。

💡 買い替えるとき、ガスシリンダーの種類が変わります
ソーダストリームのガスシリンダーには、ねじ込み式のブルーと、ワンタッチのピンクの2種類があります。
僕が使っているSourceはブルー(ねじ込み式)ですが、テラなど現行の機種はピンク(クイックコネクト)です。
適合機種が異なるので、買い替えると手持ちのシリンダーは使えなくなります。
まとめ:道具は使いよう
8〜9年前、僕はウイスキーを割るためにソーダストリームを買いました。
毎週シリンダーを交換して、業務用のウイスキーを5リットル瓶で月に2本空けていた頃の話です。
そして今、同じマシンで、酒の代わりに飲む炭酸水を作っています。
やっていることは、ほとんど変わりません。
水を入れて、押し込んで、レモンを垂らす。
ウイスキーを注いでいないだけです。
それでも、僕の生活はずいぶん変わりました。
減酒を始めて2ヶ月、体重は5kg落ちて、血圧の数字も変わりました。
この記事は、酒をやめようとしている人に炭酸水メーカーを勧めるものではありません。
ただ、置き換えでごまかしている人がここにいる、という事例の紹介です。
ちょっとでもできそうと思った人の背中を押せたらいいな、位には思っています。
意志だけで我慢しようとしたら、僕はたぶん三日坊主で終わっていました。
代わりに飲むものを用意して、氷を作っておいて、帰ったら真っ先に1リットル作る。
そういう仕組みを先に作っておいたから、なんとか続いています。
そもそも僕がなぜ減酒を始めたのかは、こちらに書いています。
妻に褒められる旦那は、帰ったら真っ先に炭酸水を作ります。
※本記事は個人の体験記録です。体調に不安のある方は医療機関にご相談ください。

