はじめに
口臭ケアに気をつけるようになってから気づいたことがあります。
それは「食べ物によって残り方が全然違う」ということ。
特に 社食のそばに入っている生ネギ、あれは午後の勤務中までずっと匂いが残っている気がします…。
また、社食のカレーも要注意。にんにくが効いているのか、カレーそのものなのか、午後まで「にんにくっぽい?」匂いが残ってしまうんです。
フロスや歯磨きでは解決しきれないこうした食後の匂い。
なぜ残るのか?どう対策すればいいのか?体験談と調べたことをまとめてみました。
ネギとニンニクが残る理由
ニンニクの場合
にんにくには「アリイン」という成分が含まれており、切ったり潰したりすると酵素(アリナーゼ)の働きで「アリシン」が生成されます。
このアリシンは強い匂いを持ちますが、体内に入るとさらに分解されて アリルメチルスルフィド(AMS)という物質になります。
このAMSは代謝されにくく、血中に長時間とどまりやすいのが特徴。
その結果、呼気や汗、皮膚から排出されるため“体臭”として長時間残るのです。
👉 「昨日の焼肉のにんにくが今日も残ってる」現象は、この仕組みが原因です。
僕自身も社食のカレーを食べた日は、午後もなんとなく“にんにく感”が残っていて気になります。
ネギの場合
ネギも硫黄化合物を含みますが、成分はアリシンだけではなく ジメチルスルフィドやアリルスルフィドなど複数の揮発性物質 が関与しています。
これらは多くが短時間で分解されるため、にんにくのAMSほど長く血中に残ることはありません。
ただし 生ネギの場合は口腔内や食道に刺激臭が強く残りやすいため、「食べた直後から午後まで匂いが続いている」と実感しやすいのです。
👉 まとめると
- にんにく:AMSが体内に残りやすく、汗や呼気として長く出続ける
- ネギ:主に口や食道に残りやすく、持続時間は短いが“残臭感”が強い
ワンポイント!食べ合わせで匂い対策
「残るのは仕方ない」と思いがちですが、食べ合わせで軽減できる方法もあります。
- りんご ポリフェノールや酵素が匂い成分を分解するとされます。食後にりんごを食べるだけでも効果あり。
- パセリ クロロフィル(葉緑素)が匂いを和らげる働きを持ちます。飾りではなく“口臭対策”の意味もあるそうです。
- 牛乳 脂肪分がアリシンを包み込み、吸収を抑えるとされています。にんにく料理の後に牛乳を飲むのは理にかなった方法です。
もちろん、基本は「歯磨き+フロス+うがい」。
でも、食べ物の力を借りるのも現実的な工夫だと感じました。
まとめ
- にんにくは体内でAMSが生成され、代謝されにくいため体臭として残りやすい
- ネギは口や食道に刺激臭が残りやすく、“午後まで残る”実感につながる
- りんご・パセリ・牛乳といった食べ合わせで、匂いをある程度軽減できる
僕は「社食のそばネギ問題」「カレーのにんにく問題」にまだ悩まされていますが、仕組みを知ると「まぁ仕方ないな」と思えるようになりました。
👉 褒められる旦那は、ネギとにんにくも“科学の目”で見極めます(たぶん)。


